2020年1月7日
鳥見散歩の相棒でもあり師匠でもある三男と、多摩川・浅川合流点を歩きながら話します。
地球温暖化のせいでしょうか。
ゴミ焼却場の建て替え工事のせいでしょうか。
どうも、出会う鳥たちの数が、昨年までより少ないのです。
どこにでもいた、ごま塩胸のツグミ君が、今年は少ない。
昨年は大勢でにぎやかに樹上の食事をしていたイカルさんたちが、今年は姿を見せない。
その出会いに心高まるオオタカ氏、ハヤブサ氏などの猛禽類も、どこにいるのか・・・。
川添いの砂利道を歩いていた私は、右下の斜面に生える灌木に、ただならぬ気配を感じました。
「あれは鳩?」
横を歩く三男に小声で尋ねます。
三男は答えます。
その鳥を驚かせないように、息をひそめ、こっそりと「ガン見」すると・・・
キャプチャー写真の鋭い目つきの猛禽類が、わずか数メートルのところで、じっと川面を見つめているのです。
大きさは、鳩くらい。
胸には明るい茶色の横斑。
ハイタカか、ツミか・・・。
そのただならぬ御方は、くるりと首を180度回し、黄色い眼で私を睨むのです。
至近距離での猛禽類とのにらみ合い・・・。
え?! もしかして、襲ってくるの?!
数分の後、彼は川へと羽ばたいていきました。
帰宅して、図鑑を見ながら三男と話したところ、大きさや、白い眉斑から・・・
こんな環境にも負けず、たくましく生きる生命との出会いに、心震えるひとときでした!
(弁護士 松浦信平)